北野目集落 |
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刈和野
北野目
大沢郷宿
杉山田
萱ヶ沢
高尾
新沢
上蛇田
亀田
松ヶ崎
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大仙市北野目集落概要: 羽州街道の宿駅で陣屋があった刈和野から雄物川を渡ると北野目集落に着きます。その位置は雄物川の氾濫などで数回変わったそうです。集落のは入り口は満勝寺があり、最後尾には地蔵堂や庚申塔があります。静かな町並みで店舗などは少く、町屋形式の建物が少なく農家系が多い為密度感が薄い町並みになっています。主要道が集落の脇を通った為車はほとんど通らず街道際は植栽で仕切る家が多く気持ちのいい感じになっています。
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満勝寺 |
満勝寺は北野目集落の入り際にあります。慶長11年(1606)に創建されたと云われ、開山者は当時、山形県を支配していた最上家の重臣楯岡豊前守満茂の家臣加藤典善満勝とされ山形県鶴岡市の善寶寺の末寺となっています。戊辰戦争では戦火に巻き込まれ建物が全焼しています。現在は素朴な山門をくぐると本堂、背後に雄物川の河川敷があり静かな佇まいを見せています。亀田領三十三観音霊場第二十六番札所。
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地蔵堂 |
地蔵堂は集落の最後尾(亀田側)にあります。この光景は川大内街道にも見られ北野目集落が元々岩城亀田藩に属していた事に影響があると思われます。是山和尚は岩城亀田藩内に布教に努め、その想いが各集落に浸透しているようです。特にお地蔵様は交通安全を祈願していたらしく、藩内の街道沿いの集落でよく見かけます。それぞれが今だにお供え物が絶えず民俗信仰の厚さを感じます。
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北野目神明社 |
北野目神明社は集落から思ったより離れて鎮座しています。街道から標識は出ていて、県道113号線沿いに一の鳥居があります。社殿は田んぼの中にあり一見違和感があります。配置的に脈絡があるように思えないのですが、北野目集落が雄物川の氾濫により数回位置を変えている事から、以前には場所的意味合いが強かったのかも知れません。又、社殿の中には「木造善女竜王立像」が安置されています。案内板には「この像はけやきの寄木造り(木々を組み合わせて造る)で彩色されている。作者は不明であるが、江戸時代の作と言われる。大きな木造で、造りもしっかりしており美術上価値の高いものである。この像がどのようなわけでどのようにして、北野目の神明社に安置されたのか不明である。像高2m46cm、肩幅64cm、肘張74cm」とあります。旧西仙北町指定文化財。 |
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