岩城上蛇田集落 |
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刈和野
北野目
大沢郷宿
杉山田
萱ヶ沢
高尾
新沢
上蛇田
亀田
松ヶ崎
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由利本荘市岩城上蛇田集落概要: 新沢集落から駒鳴峠を通り下ってくると上蛇田集落に入ります。入り口には社や庚申塔などあり集落への結界を張っています。町並みは町屋などの建物は無いのですが、落ち着いた建物が連続してし、のどかな山村の風景が広がりとてもなつかしく心地良い感じがします。上蛇田集落はあまり大きな集落ではありませんが、当時は軍事的にも重要視され、明治初期には馬が51頭と記録されていて同規模の集落と比べてもかなり多くの馬がいたことが分かります。四方に道が開けていて交通の要所として街道の継場としての機能があり、愛宕町からの新道が開発されてからは番所なども置かれていたようです。現在でも神明社神社や龍王寺などの建物もあり亀田街道の歴史を語っています。
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龍王寺 |
龍王寺は寛永9年(1632)に岩城亀田藩の政策で創建されました。その為、岩城氏の菩提寺である龍門寺の末寺です。この周辺に寺院がない事から、キリシタンや人物改めなど藩が行う政策に必要な施設として機能していたと思われます。龍王寺は集落の奥まった所に建っている為あまり目立ちません。参道はとてもなつかしく雰囲気があり好感の持てるものでした。本堂も素朴で時間が止まったような感じがします。亀田領三十三観音霊場第十九番札所。
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神明社 |
神明社は亀田城下側の街道入り口付近に鎮座しています。上蛇田集落の鎮守で祭神は天照皇大神です。案内板もない為由来や歴史はよく分かりませんが、駒鳴き峠側にある受持神社と対をなしているのが非常に興味深いところです。両神社とも街道沿いの集落の端と言う面で一致していて集落の結界の一旦を担っているような感じをうけました。城下側が天照皇大神で駒鳴き峠側が馬頭観音が祀られているのは格の違いでしょうか?
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地蔵堂 |
この地蔵様は神明社の近くで街道沿いに鎮座しているものです。亀田街道や川大内街道でよく見かける地蔵信仰と道祖神信仰の混交したものだと推測出来ます。当然集落境にあり、内部には双対道祖神と同じ様な意味合いを持っていると思われる双対地蔵が3体祀られています。お地蔵様達を守っている囲屋も最近建て直されたようで、赤い前掛けも掛けている事からも信仰はまだ続いているようです。 |
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