川連町 |
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湯沢市川連町概要: 川連町は小安街道沿いにある集落です。川連から湯沢へ抜ける道があることからも交通の要所でした。姫が大蛇に嫁入りしたという能恵姫伝説の舞台の1つになった龍泉寺があったり古い町屋が数軒あったりで現在でも静かな町並みが続いています。又、川連は漆器の町としても有名でその歴史は800年とも言われています。その漆器から発生した川連塗りや川連仏壇、川連こけしなどの産業もあり、集落の中にはかなりの数の漆器店があります。中心の1つである大館地区は在郷町として発展した為か、細かい路地状の道が幾つも重なりあう迷路のような集落でかなり雰囲気があります。
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日吉神社 |
日吉神社には案内板などないため歴史や由来等はわかりませんでした。境内は多くの石碑や祠などがあり大館集落の鎮守だということが解ります。2間4面の比較的小さな社殿ですがそこに施された彫刻はかなり凝ったものです多少荒削りの部分はありますが、逆に力強いとも言えます。4隅には力士像が鎮座して屋根を支えていますが、4体とも組物に施された龍に乗っています。秋田県内ではこのような彫刻の組み合わせが少なく非常に貴重なもので当時の職人さんの心意気が窺えます。小安街道沿いにあり川連塗りや漆器などの産業があった為、比較的大きな集落だったことも影響していると思われます。
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龍泉寺 |
龍泉寺は案内板によると「天正元年(1573年)岩崎城主の息女能恵姫が川連城主の嫡男挂之助に嫁入りの途中皆瀬川の龍神にさらわれた龍泉寺はその菩提をともらう為建てられたと言い伝えられている。寺は元、根岸にあったが明治22年火災に逢いこの地に移された。」とあります。真意は分かりませんが、この伝説は秋田県内でも有名な伝説の1つで湯沢市の岩崎から川連、東成瀬村の赤滝が舞台となっています。能恵姫は皆瀬川で亡くなったのは事実のようで、生家である岩崎氏の居城である岩崎城には姫を祀る水神社が創建され、菩提寺である永厳寺には彼女の供養塔があり龍泉寺の元の場所である根岸には姫の供養塔と思われる祠があるそうです。開山は満福寺(横手市増田町)7世食室天悦和尚、本尊は江戸時代初期に製作された釈迦如来坐像で胎内仏が2躯安置されています。宗派:曹洞宗。
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地蔵堂 |
小安街道は十文字から増田を通る経路と湯沢からの経路があり、ここ川連で合流します。現在合流地点には信号が設置されていますが、その懐に大きなお地蔵様が鎮座しています。当初から小安街道では重視されていた場所と考えられ旅人も道中安全を祈願してここで手を合わせていたと思います。お地蔵様の脇にも石造りの祠が有り何等かな信仰の対象になっています。 |
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