鳥田目集落 |
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本荘
石沢
鳥田目
蔵
老方村
館合
西馬音内
三輪
湯沢市
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由利本荘市鳥田目集落概要: 石沢村を過ぎると鳥田目村に着きます。鳥田目村も本荘街道沿いにある集落で、町屋などは少なく商業の集積は少ないようです。農家系の建物が街道沿いに軒を並べて、集落の奥には茅葺屋根の建物も残っていました。日住山から湧き出る湧水が豊富で幾つかの水路もあり静かな町並みです。集落の境には猿田彦と思われる石碑が祭られていて現在でも信仰されているようです。
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町並み |
鳥田目集落は現在でも静かな町並みを保っている集落です。石沢集落と比べても町屋要素の強い建物が少なく農家建築が街道沿いに連続しているようです。その為、建物と建物の間にゆとりがあり鳥田目集落の景観の特徴を形成しています。又、旧態を比較的守っている建物は平井入りで軒の低いのも特徴です。街道とはゆるい形で面してブロック塀ではなく、低い植栽で敷地を囲っているようです。集落の最終尾には茅葺屋根の民家が2軒あります。この風景は鳥田目集落の元々の形態を表していると考えられるます。集落中心と変わらず、平入りの形式で玄関が街道と近接しているのが解ります。後年の増築かも知れませんが玄関が張り出し屋根の雪が直接当らないような工夫も見られます。この様な風景は年々少なくなり、街道らしさが保つ事は大変なことです。
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水路 |
鳥田目集落の生活に密接しているのが水路です。町並みを歩いていると形態は異なるのですが何箇所か見る事が出来ます。敷地の形状から、日住山から湧き出る湧水を引き込んでいると思います。昔の形態を残していると思われる水路には石を積んで幅を確保しています。都市部に見られるコンクリートの側溝と見比べて見てください。機能的とは言えませんが、鳥田目集落の水路にはそこで暮らす人々の文化が滲み出ている感じがします。左の写真はある民家の敷地の裏側ですが、水路から引き込んだ水を一旦溜めて置く施設のようなものです。現在では使われていないようですが、昔は引き込んだ水を有効利用する為に様々な工夫があったのではないかと想像出来ます。
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祈り |
鳥田目集落の神社は集落の中央の国道107号線沿いにあります。集落の街道沿いからはあまり目立たない所に位置しています。鳥居や目立った参道などもなく、隣の石沢集落などと同じような形態をしています。神社の名前や由来も良く解らなく、社殿も結構新しいものでした。ただ管理は行き届いているようで、しっかり雪囲いはしていました。隣の敷地にも小さい社殿があり(特に境内社ではない)何と無く違和感がありますがこれが鳥田目集落の特徴なのかも知れません。集落の入り際には祠があり良く見えづらっかたのですが「大山祇命」と書かれていると思われる石碑がありました。名称からすると山の神を祭っていると思うのですが、祀っている位置からすると庚申塔的な機能を果たしているように感じます。祠の内部には沢山の札があり集落の人々の信仰の深さを感じる事が出来ます。
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