東由利蔵集落 |
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本荘
石沢
鳥田目
蔵
老方村
館合
西馬音内
三輪
湯沢市
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由利本荘市東由利蔵集落概要: 宿集落を過ぎ石沢川を渡ると蔵集落に着きます。蔵集落は本荘街道沿いにある集落ですが、ここで川大内街道と合流します。又、保呂羽山へ通じる道も開けている為、参拝者の多くも蔵集落を利用していたと思われます。その道沿いには平安開基と言われる波宇志別神社(大森町とは異なる)があり宿坊として栄えたようです。町並みは道路拡幅している為少ないですが、店舗などが数軒軒を連ね、当時栄えていた時を想像することが出来ます。
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蔵立寺 |
蔵立寺は応仁2年(1467)年由利12頭の1人下村氏が創建したと言われています。当時は岩館の一角に建てられていましたがその後現在地に移転しました。岩館の跡には諏訪神社と樹令堆定300年以上といわれる通称「岩館のイチョウ」があります。蔵立寺の本堂は明治13年に火災で焼失し同19年に再建したものです。本堂うらには中興の祖である下村氏墓碑があり、「本願院殿月山心光大居士」と刻まれています。矢島領三十三観音霊場第17番札所としても信仰を集めています。
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薬師神社 |
薬師神社は蔵集落の最後尾の高台にあります。石沢川沿いにあり、直線的な参道ではなく、山の形状に合わせ階段が続いています。境内正面からは集落を望むのではなく石沢川とその向こうの老方の方を向いています。境内にはかなり古そうな石灯籠と素朴な社殿に出向かえられます。境内社もあり庚申塔なども安置されていました。由来等は解りませんでしたが神社の名称から薬師如来などが信仰の対象になっていると思います。
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内館(諏訪神社) |
内館は由利地方を支配した由利十二頭の1人下村氏の居城の城郭跡です。高台などに築城したのではありませんが石沢川が大きく蛇行している為、三方が川に囲まれ堀の役割を果たしていました。城がある蔵集落は本荘街道と川大内街道の結束点である交通の要所で下村氏はこの地域を押さえる為にも重要視していた事が分かります。下村氏は関が原の戦いで小野寺氏寄りだったと云われ改易され内館は破却されました。現在館跡は推定年齢300年以上と言われるイチョウがあり天然記念物になっています。
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岩館のイチョウ |
岩館のイチョウは案内板によると「樹幹周囲9.2m、樹高・枝張直径各30m、樹幹途中からの新枝6本による分枝型で樹齢は300年以上と推定される。このイチョウは、古来有名で、「下村古来物語り」はじめ多くの文献にも記され、由利十二頭の1人、下村氏が信州から下着のときの乗馬のムチが根付いたものであるともいわれている。また、樹皮の乳瘤を乳房に見立て、乳不足の婦人が願をかければ乳の出がよくなるという言い伝えから「乳房のイチョウ」とも呼ばれ、沢山の伝説も残されている」とあります。
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